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2006年 04月 03日
カッパドキアを立ち去るときがきた。 先にも述べたように、バスチケットを予約する際に「あともう1日いたらどうか?」と良くしてくれたトルコ人に言われたけれども、私は今夜行くことを決断していた。 とはいえ、ここには私にそう言ってくれる人がいる、と思った。 そのトルコ人は私を本当に良くサポートしてくれた。 ここにいれば少なくともトルコ全土のどこよりも、私は一人じゃないのかもしれない。 けれども、それが何だというのだ。 旅をしていき、いろんな人と出会い関わっていく中で、居心地のいい場所や、心を通わせる人ができてくる。けれど、その魅力や心地よさは、あくまで非日常であり、自分の確固たる居場所があるのだから感じるのであって、日本にある全てを投げ打って、それを日常にしてしまった途端、旅と共に夢もそこで終わるのだ。 そして、その旅の最中で、不安と孤独を癒してくれる場所に出会えたとしても、束の間の心の拠り所となる人ができたとしても、自分の本当に大切なものや生きるべきステージが見えていれば、別れを決断するのはそう難しくない。 ここへは、また旅をしにくればいいだけなのだから。 とはいえ、潔い決断の後には、決まって歯切れの悪い感傷がやってくる。 これは、それだけ私の心を揺さぶった何かがここにあった証拠なのだから、喜ぶべきことなのかもしれないが。 そして、出発の30分前、私は言ってはいけないと感じていた言葉をつい口にした。 「寂しいなぁ・・・」と。 それを言った時点で、自分は旅人としての出来損ないになった気がして、恥ずかしくなった。
by mmamiki
| 2006-04-03 13:12
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